いつまでも「若い人」、いつのまにか「老ける人」の差は?

今回は「いつまでも若い人、いつのまにか老ける人の差についてご説明したいと思います。

あなたの人生、今日からの「1週間」が勝負ですよ!

いくつになっても「若さを感じる人」の習慣

40代は、「うらやましいほど若々しい人」と「妙に老けている人」の違いがハッキリ出てくる世代と言っていいでしょう。とくに、男性は女性に比べて、この変化の個人差が激しいようです。

それには理由があります。この時期、男性ホルモンの分泌が少なくなりはじめるからです。その影響で、人によっては骨格や筋肉が衰えたり、体力・気力が弱くなります。それが「40代でも若い人」「40代で老ける人」の差なのです。

ですから、お腹が出はじめたら、「オヤジ」っぽくなるのも時間の問題だと思わなければなりません。

「見た目」は、老化速度のバロメーターなのです。

さらに「太らない体」は、それだけで生活習慣病の予防になります。

たとえ、すでに生活習慣病を持っていても、「太らない体」をつくれば、その改善が図れます。さらに、50代や60代でお腹が出ていたとしても、「太らない体」への改造は可能です。この方法は「アンチエイジング(抗加齢)医療」に基づくもので、肌にハリやツヤが戻るといった美容的な若返りも間違いなくできます。

 

「歳をとると太りやすくなる」なぜ?

体にはじっとしているときでも、呼吸をしたり、体温を保ったり、心臓を動かしたりと、「体を維持するエネルギー」が必要です。

これを「基礎代謝」と言います。

「体を維持するエネルギー」は、おもに筋肉でつくられます。しかし、歳をとると筋肉量が減り、筋力も衰えてきます。それで、少し走っただけで足が上がらなくなったり、ひどい筋肉痛に悩まされたりするのです。

筋肉の量は、マメに運動をしている人でも、加齢にともなって減少していきます。この筋肉の量の減少が「中年太り」の根本原因なのです。

筋肉がどの程度減少するかは、部位によって異なります。たとえば、腕の筋肉は歳をとってもあまり減りませんが、体の中でもっとも大きい太ももの筋肉は、一般に40代では20代の約90%、60代では20代の約70%にまで減少すると言われています。

では、筋肉が減るとどうなるか―。

その分、細くなるのではありません。減った筋肉は、その分、脂肪に置き換わります。

これが「体脂肪」と呼ばれる脂肪です。

 

中高年は「隠れ肥満」が危ない!

40歳前後から「隠れ肥満」になる人が増えています。

わが国の基準では、腹まわりが男性で85センチ以上、女性で90センチ以上あると、内臓のまわりに体脂肪がたまりすぎた「内臓脂肪型肥満」と見なされます。

この「内臓脂肪型」が“危険な肥満”なのです。

同じ肥満でも、若い人の肥満のほとんどは、皮下に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」です。

皮下脂肪は生活習慣病の引き金にはなりません。むしろ、いざというときに使えるようにエネルギーを貯蔵したり、体を保温したりする役目を持っています。女性の場合、妊娠・出産には必要不可欠です。

一方、内臓の周囲にたまった体脂肪は、糖尿病や高血圧、動脈硬化、心臓病といった生活習慣病の原因になります。高血圧・脂質異常(血液中のコレステロールや、中性脂肪が異常に多い状態)・高血糖のうち、2つ以上の症状が重なった状態が俗に言う「メタボ」です。

40歳あたりから体重は標準の範囲でも体脂肪率が高いという人が増えています。

この「隠れ肥満」状態になると、どんなに昔と体型が変わっていなくても「メタボ予備軍」です。

 

あなたのお腹に「ハンバーグ20個分の脂肪」?

20代と40代とで、1日に「食べる量」と「消費する量」のバランスを比較してみましょう。

消費する量は、体を維持するためのエネルギー消費量(基礎代謝量)と、体を動かすためのエネルギー消費量(活動量)を合わせたものです。

40代になれば20代のころより食べる量は減るでしょう。しかし同時に、活動量もガクンと減ります。仮に食べる量が150キロカロリー(ごはん茶わん1杯分ほど)減っても、活動量が半分に減れば、毎日、225キロカロリーも余る計算になります(左図参照)。3カ月では約2キログラム。これが体脂肪となって体内にたまってしまいます。

極端に言えば、100グラムのハンバーグ20個分の脂肪が、あなたのお腹に加わるようなものです。これは放ってはおけません。

歳をとると自然に減る活動量を、がんばって20代のころと同じに保ったとしても、「基礎代謝量の低下」という落とし穴があります。しかし、逆に考えれば、基礎代謝量が落ちる根本原因の「老化」を抑えられれば、それが「太らない体」づくりへの近道となります。

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